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Fink ユーザーガイド

このドキュメントは、 Fink の全ての機能を概説します。 (以下のドキュメントはより広範囲なことについて書かれています: インストール, 使用方法 およびバイナリのディスクイメージにある ReadMe.rtf 。) ウェブサイト中の 文書 セクション も併せて参照ください。 ここに書かれていること以上の内容を含んでいます。

Fink ユーザーズガイドへようこそ。 このガイドでは、ソースからとバイナリからの両方について、初めてのインストールとアップグレードの仕方について書かれています。 パッケージインストールとメンテナンスのことも書かれています。

Contents

1 はじめに

1.1 Fink とは何ですか?

Fink は Unix オープンソース・ソフトウェアを Mac OS X と Darwin 向けに提供するものです。 Linux や同様のオペレーティングシステム向けに開発された、たくさんのコマンドラインやグラフィカルなフリーソフトウェアを Mac で使えるようにするものです。

1.2 必要条件

必須:

ソースディストリビューション (下記参照) を使用する場合、以下も必要です:

1.3 サポートされているシステム

Mac OS X 10.4 は、最新のプラットフォームで、完全にサポートとテストされていると考えられますが、 新しいオペレーティングシステムとして課題も残っています。 開発者のほとんどはこれを用い、10.3 を使用している人は 10.4 ユーザーにテストしてもらっています。 注意、しかし intel ハードウェア上での fink は、まだ beta 品質と考えられています。

Mac OS X 10.3 は、最新のプラットフォームで、完全にサポートとテストされていると考えられますが、 パッケージに酔ってはコンパイルに問題があるものもあります。 多くの開発者はこれを使用しますが、所有していない場合は 10.3 ユーザーにテストをしてもらっています。

Mac OS X 10.2 は、現在でも制限付きでサポートされています。 Fink 0.6.4 が使用できる最新バージョンです。

Mac OS X 10.1 は、現在でも制限付きでサポートされています。 Fink 0.4.1 が使用できる最新バージョンです。

Darwin 8.x が Mac OS X 10.4 に、 Darwin 7.x が Mac OS X 10.3 に、 Darwin 6.x が Mac OS X 10.2 相当する Darwin のバージョンです。 基本的には動作するはずですが、ほとんどの人は Mac OS X を使用しているので、テストされていません。 Mac OS X 固有の機能を使っているパッケージでは問題が発生するかも知れません。 影響するパッケージは、 XFree86 と、おそらく esound です。

1.4 ソース vs. バイナリ

ソフトウェアは、人間が読めるプログラム言語で書かれて ("開発されて") います。 この形式は "ソースコード" と呼ばれるもので、低レベルの (大抵の人間は読めない) コンピュータが実行するには、これを機械語に変換する必要があります。 このプロセスは "コンパイル" といい、できたものを "実行可能ファイル" や "バイナリ"といいます。 (このプロセスは、コンパイル以外のステップも含むので、ビルドと呼ぶこともあります)

商業用ソフトウェアを購入する際はソースコードを見ることはありません。 企業は秘密として扱っています。 入手するのは実行可能ファイルだけですので、プログラムを変更することや、実行時に何が起こっているのか知ることはできません。

これは オープンソース の場合は当てはまりません。 名称が示すように、ソースコードは公開されていて、読むことも変更することも可能です。 事実、ほとんどのオープンソース・ソフトウェアは、作者からはソースコードの形式で配布されているだけで、実行するには自分のコンピュータ上でコンパイルする必要があります。

Fink では、二つの選択肢があります。 " ソース " ディストリビューションでは元のソースをダウンロードし、 Mac OS X と Fink ポリシーに対応させてコンパイルします。 このプロセスは全て自動的に実行されますが、多少時間がかかります。 他方、 " バイナリ " ディストリビューションでは、コンパイル済みのパッケージを Fink サイトからダウンロードし、インストールします。 コンパイルに要する時間を節約できます。 この二つを組み合わせることも可能です。 このマニュアルでは、両方の使用方法について説明します。

2 初めてのインストール

初めてインストールする間、マシンには基本システムとパッケージ管理ツールがインストールされます。 これの後には、 Fink からインストールされたソフトウェアを使えるようにするため、シェルの環境変数を設定します。 この作業は一度だけで十分です。 Fink のアップグレードは、再インストールなしで行なうことができます (リリース 0.2.0 以降)。 アップグレードの章を参照してください。

パッケージ管理ツールをインストールしたら、これを使ってさらにソフトウェアをインストールすることができます。 パッケージインストールの章を参照してください。

2.1 バイナリディストリビューションのインストール

バイナリディストリビューションは、ディスクイメージ (.dmg) の中に、 Mac OS X インストーラパッケージ形式 (.pkg) で配布されています。 ディスクイメージをダウンロードページからダウンロードし、ダブルクリックしてマウントします。 "Fink 0.x.x Installer" を開きます。 Disk Copy がファイルを点検した後にデスクトップに出てくるディスクアイコンのことです。 この中には、ドキュメンテーションとインストーラパッケージが入っています。 インストーラパッケージをダブルクリックし、説明に従って下さい。

管理者パスワードを聞かれ、文章が表示されます。 このユーザーガイドよりも新しいこともあるので、なるべく読んでください。 インストーラがインストール先のドライブを聞いてきたら、システムボリューム (Mac OS X をインストールしたボリューム) を選択してください。 もし間違ったボリュームを選択すると、インストールはできますが、 Fink は動作しません。 インストールが終了したら、環境の設定節を参照してください。

2.2 ソースディストリビューションのインストール

ソースディストリビューションは標準的な Unix tarball (.tar.bz) で提供されます。 これは fink パッケージマネージャとパッケージ記述だけが含まれていて、パッケージ用のソースをダウンロードするものです。 ダウンロードページから入手することができます。 tar アーカイブを解凍する際に、 StuffIt Expander を使わないように注意してください。 StuffIt はまだ長いファイル名を扱うことができないようです。 StuffIt Expander が解凍してしまっている場合、作成されたフォルダごと捨ててください。

ソースリリースはコマンドラインからインストールする必要があります。 まずターミナル.app を開き、 fink-0.x.x-full.tar.gz アーカイブをインストールしたディレクトリに移動します。 (注記: もし、OS X 10.4 を XCode 2.1 を使っている場合は、 fink-0.8.0-full-XCode-2.1.tar.gz を代わりに用い、下記の説明も適切に変えてください。) 次のコマンドでアーカイブを解凍します。

tar -xzf fink-0.x.x-full.tar.gz

これによってアーカイブと同名のディレクトリが作成されます。 以下も fink-0.x.x-full を使います。 このディレクトリ内に入り、ブートストラップコマンドを入力します:

cd fink-0.x.x-full
./bootstrap.sh

スクリプトがシステムをチェックし、 sudo を使って root になります。 この時、パスワードを聞いてきます。 次に、インストールパスを聞いてきます。 特に理由がない限り、デフォルトのパス /opt/sw を使ってください。 このドキュメントでは、このパスを例として使いますので、パスを換えた場合は適宜置き換えてください。

次にくるのは Fink の設定です。 プロキシ、ミラーの設定や verbose メッセージにするかどうか聞かれます。 質問が理解できない場合、リターンキーを押してデフォルト値を選択してください。 このプロセスは、後でも fink configure コマンドで再実行することができます。

ブートストラップスクリプトには、必要な情報が全てあり、ソースコードをダウンロードしてコンパイルを始めます。 この時点ではこれ以上のインタラクションは必要ありません。 また、パッケージが二度コンパイルされることがありますが、心配しないでください。 パッケージマネージャのバイナリパッケージをビルドするのにパッケージマネージャが必要なためです。

ブートストラップが終ったら、環境の設定 節へ進んでください。

2.3 環境の設定

Fink ディレクトリ階層にインストールされたソフトウェア、パッケージ管理プログラムを含めて、を使用するには、 PATH 環境変数などをそれぞれ設定しなければなりません。 これはターミナル上で、

/opt/sw/bin/pathsetup.sh

と入力します。 古いバージョンの fink の場合、ファイル名が pathsetup.command ですので、次のように入力します。 open /opt/sw/bin/pathsetup.command として下さい。 これが効かない場合は手動で設定することができますが、シェルによってやり方が異なります。 現在のシェルを知るには、ターミナルを開き:

echo $SHELL

と入力します。 この中に "csh" か "tcsh" とあったら、 C シェルを使っています。 bash, zsh, sh または似たようなものであれば、 bourne シェルの派生を使っています。

init.shinit.csh スクリプトは /usr/X11R6/bin/usr/X11R6/man をパスに追加することに注意して下さい。 これで X11 がインストールされた時に使えるようになります。 Fink のパッケージはそれぞれ設定を追加することができます。 例えば、 qt パッケージは QTDIR 環境変数を設定します。

環境を整えたら、次のパッケージのインストールの章に進み、 Fink のパッケージ管理ツールを使ったパッケージのインストール方法をお読み下さい。

3 パッケージのインストール

この時点で、 Fink というものがインストールされました。 この章では実際に、好きなソフトウェアパッケージをインストールする方法を解説します。 パッケージのインストールを説明する前に、ソースとバイナリディストリビューションの両方に当てはまる重要事項を説明します。

3.1 dselect によるバイナリパッケージのインストール

dselect は、入手可能なパッケージの一覧を表示し、インストールするものを選択できるプログラムです。 これはターミナル.app 内で動作しますが、 "スクリーン" 全体を簡単なキーボードナビゲーションで使います。 他のパッケージ管理ツールと同様、 dselect はルート権限を必要とするので、sudo を使い:

sudo dselect

とします。 注記: dselect は Mac OS X ターミナル上では問題があります。 これを避けるには以下のコマンドを先に実行するか、起動ファイル (例 .cshrc | .profile) に書いておく必要があります。

tcsh の場合:

setenv TERM xterm-color

bash の場合:

export TERM=xterm-color

メインメニューは:

実際は、"[S]elect" メニュー項目を選択後、パッケージブラウザ内にいることが多いでしょう。 パッケージ一覧を表示する前に dselect はヘルプ画面を表示します。 'k' キーを押すとキーボードコマンドの一覧が表示され、スペースキーでパッケージ一覧が表示されます。

一覧の中では、上と下のキーで移動します。 選択は、 '+' と '-' でします。 他のパッケージに依存するパッケージを選択した場合、 dselect は影響するパッケージのサブリストを表示します。 ほとんどの場合、リターンキーを押すだけで dselect に従えば大丈夫ですが、サブリスト内で変更もできます (例、バーチャルパッケージ依存のため他を選択する)。 あるいは、 'R' (Shift-R) を押して元の状態に戻せば、サブリストとパッケージ一覧はそのままです。 選択が終了したなら、一覧から出て "[I]nstall" を選択し、実際にパッケージをインストールします。

3.2 apt-get を使ったバイナリインストール

dselect は実際にはパッケージをダウンロードせず、 apt を実行します。 コマンドラインでの作業がしたい場合、 apt-get コマンドを使って apt の機能を直接実行することができます。

dselect のと同じく、まずパッケージ一覧をダウンロードします:

sudo apt-get update

dselect の "[U]pdate" メニュー項目と同じく、コンピュータ上のファイルではなく、パッケージ一覧を更新するだけです。 パッケージをインストールするには、 apt-get に名前を渡します:

sudo apt-get install lynx

パッケージが他のパッケージのインストールを必要としていると判断した場合、リストを表示して確認をとります。 その後、パッケージをダウンロード、インストールします。 パッケージを取り除くのも簡単です:

sudo apt-get remove lynx

3.3 バイナリディストリビューションにない依存パッケージのインストール

バイナリインストールをしている時、依存しているパッケージがインストールできないというメッセージがでることがあります。例えば:

Sorry, but the following packages have unmet
dependencies:
foo: Depends: bar (>= version) but it is
not installable
E: Sorry, broken packages

何が起こったかというと、インストールしようとしているパッケージが、ライセンス上バイナリとして配布されない他のパッケージに依存しているのです。 この場合、ソースからインストールして下さい (次の節を参照)。

3.4 ソースからのパッケージインストール

まず、適切なバージョンの Development Tools が必要となります。 http://connect.apple.com から最新版を入手して下さい。

ソースからインストールできるパッケージの一覧を取得するには、 fink ツールに聞きます:

fink list

最初の列はインストール状態 (空白は未インストール, i はインストール済, (i) はインストール済だが最新ではない) を示します。 次がパッケージ名、最新バージョン、短い説明です。 特定パッケージの詳細を見るには、"describe" コマンド ("info" はエイリアスです) を使います:

fink describe xmms

インストールしたいパッケージが見つかったら、 "install" コマンドを使います:

fink install wget-ssl

fink コマンドは最初に必要なもの ("依存性") があるか確認し、無いものがあればインストールしていいか聞いてきます。 次に、ソースコードをダウンロード、解凍、パッチ当て、コンパイル、インストールをします。 この作業は時間がかかります。 この作業中にエラーが発生した場合、まず FAQ を確認して下さい。

fink のバージョン 0.23.0 以降では、コンパイル済みバイナリパッケージを優先的にダウンロードするように指定することができます。 使い方は、 --use-binary-dist (or -b) option というオプションをfink に指定します。 これによって時間を大幅に節約することができます。 例えば、

fink --use-binary-dist install wget-ssl

あるいは

fink -b install wget-ssl

とすることで、 wget-ssl が依存しているものをバイナリディストリビューションから最初にダウンロードし、 能古炉だけをソースからビルドします。 このオプションは、 Fink 設定ファイル (fink.conf) あるいは fink configure を実行することで、常に使用するように指定することができます。

fink ツールの詳細は、 "コマンドライン fink ツールの使用方法" の章を参照してください。

3.5 Fink Commander

Fink Commander は apt-getfink の Aqua インターフェイスです。 Binary メニューはバイナリディストリビューションの、 Source メニューはソースディストリビューションの操作を行います。

Fink Commander は Fink バイナリインストーラに付属しています。 Fink をソースからインストールした場合など、別にダウンロードしたい場合や詳しい情報は、 Fink Commander website リンクを辿って下さい。

3.6 用意されているバージョン

パッケージをインストールする場合、まずPackage Databaseを確認して Fink にあるかどうか確認して下さい。 用意されているバージョンは次の行に書かれてあります:

3.7 X11 を使う

Mac OS X には、 X11 が数種類 (Apple X11, XFree86, X.org) あり、インストール方法も数種類 (手動、 Fink を使う) あるため、パッケージも数種類あります。 このため、 X11 アプリケーションをインストールする前に正しいものを選ぶことが重要になります。 以下がパッケージと X11 のインストール方法の一覧です:

X11 のインストールと使用の詳細は、 X11 on Darwin and Mac OS X ドキュメント を参照して下さい。

4 Fink のアップグレード

この章は、 Fink を最新かつ最高に更新する方法を解説します。

4.1 バイナリパッケージでのアップグレード

バイナリディストリビューションだけを使っている場合、特にすることはありません。 最新の一覧に更新し、全てのパッケージを更新するだけです。

dselect の場合、"[U]pdate" を押して "[I]nstall" するだけです。 もちろん、この間に "[S]elect" を実行して選択されたものと新しいパッケージを確認することもできます。

apt では、 apt-get update を実行して最新の一覧を取得し、 apt-get upgrade を実行して全てのパッケージを最新に更新します。

Fink Commander では、 Binary->Update descriptions を選択してパッケージリストを更新し、 Binary->Dist-Upgrade で新しいバージョンに更新します。

詳細、特に 0.3.0 より前のバージョンの Fink からアップグレードする場合は、 アップグレード表 を御覧下さい。

4.2 ソースディストリビューションのアップグレード

アップグレードは2ステップあります。 1. パッケージ記述をダウンロードします。 2. このパッケージ記述を使って新しいパッケージをコンパイルします。 必要に応じてソースコードもダウンロードします。

Fink 0.2.5 以降であれば、最初のステップは fink selfupdate を実行します。 このコマンドは Fink ウェブサイトを新しいリリースが用意されているか確認し、自動的にパッケージ記述をダウンロード、インストールします。 最近のバージョンの fink コマンドでは、 CVS または rsync から直接パッケージ記述を取得する選択肢もあります。 CVS はバージョン管理レポジトリで、パッケージ記述が保存・管理されています。 CVS には連続して更新できる利点がありますが、CVS サーバーが一つしかなく、トラフィック量に依って不安定になりやすい欠点があります。 このため、一般ユーザーは rsync を使うことをおすすめします。 rsync にはミラーが複数あり、欠点は CVS からのパッケージ記述の更新に1時間かかることです。

(ソースインストールで問題がある場合、特殊な方法を参照して下さい)

0.2.5 より古いバージョンの Fink の場合、手動でパッケージ記述をダウンロードして下さい。 ダウンロードエリアで最新の packages-0.x.x.tar.gz tarball を "distribution" モジュール内で探します。 ダウンロード後、以下のようにインストールします:

tar -xzf packages-0.x.x.tar.gz
cd packages-0.x.x
./inject.pl

パッケージ記述をダウンロード後 (どのような方法であれ)、全てのパッケージを fink update-all で一括更新します。

Fink Commander を使ってソースディストリビューションを更新する場合、 Source->Selfupdate を選択して新しいパッケージ情報ファイルをダウンロードし、 Source->Updata-all を選択して古いパッケージを更新します。

4.3 バイナリとソースの混在

もし、コンパイル済みパッケージとソースからビルドしたものを使っている場合、両方のアップグレード方法をする必要があります。 最初に dselectapt-get を使ってバイナリで提供されているパッケージの最新バージョンを取得し、次に fink selfupdatefink update-all で現在のパッケージ記述を取得し、残りのパッケージを更新します。

fink 0.23.0 からは、 UseBinaryDist オプション ( --use-binary-dist (or -b) オプション あるいは Fink 設定ファイルで設定可能) を使用することで、 fink selfupdate 実行時にソースとバイナリ記述を更新します。 これにより、 apt-get の実行は必要なくなりました。

Fink Commander を使用している場合、 Binary->Update descriptions を選択してパッケージ一覧を更新し, Binary->Dist-Upgrade packages でパッケージを更新します。 この後、 Source->Selfupdate で新しい情報ファイルをダウンロードし、 Source->Update-all を行います(詳細は前の節を参照)。

5 Fink 設定ファイル

この章では、 Fink 設定ファイル (fink.conf) で提供されている設定と、 Fink にどのように影響するか、特に fink コマンドラインツール (とソースディストリビューション) について説明します。

5.1 fink.conf について

最初に Fink がインストールされた時、設定ファイルの設定でいくつか質問をします。 例えば、どの ミラー を使ってダウンロードをするか、どのように super-user 権限を使うかなどです。 このプロセスは fink configure コマンドでいつでも再実行することができます。 オプションを設定するには fink.conf ファイルを編集する必要があるものもあります。 一般的に、こういった設定は上級者専用のオプションです。

fink.conf ファイルは /opt/sw/etc/fink.conf にあります。 自分の好きなテキストエディタで編集することができますが、スーパーユーザー権限が必要です。

5.2 fink.conf 文法

fink.conf にはたくさんの行がありますが、形式は:

OptionName: Value

と、行ごとになっています。 オプション名と値は : と空白ひとつで区切られています。 値の中身はオプションによりますが、通常はブール値 ("True" または "False")、文字列、空白で区切られた文字列などです。 例えば:

BooleanOption: True
StringOption: Something
ListOption: Option1 Option2 Option3

5.3 必須設定

fink.conf の設定には、必須項目で、設定されていないと Fink が動作しないものがあります。 以下の設定はこのカテゴリーに入ります。

5.4 ユーザー設定

ユーザーが Fink の動作をカスタマイズするためのオプション設定があります。

5.5 ダウンロード設定

Fink がダウンロードする手段を変える設定はいくつかあります。

5.6 ミラー設定

インターネットからソフトウェアを取得するのは退屈なことで、イライラすることが多いです。 ミラーサーバーは他のサーバーにあるファイルをコピーしますが、インターネット回線が速かったり、地理的に近いなど、ダウンロードが速い場合があります。 また、 ftp.gnu.org などの主サーバーの負荷を減らす役割もあります。 サーバーが落ちている時に代わりになる場合もあります。

Fink が最適なミラーを選ぶためには、どの大陸のどの国にいるのかを知らせなければなりません。 サーバーからのダウンロードに失敗した場合、同じミラーを再度試すか、同じ国か大陸の別のミラーを試すか、あるいは世界中から他のミラーを試すかを聞いてきます。

fink.conf ファイルにはどのミラーを使いたいかの設定が書かれています。

5.7 開発者用設定

fink.conf のオプションには、開発者にのみ有用なものがあります。 一般的な Fink ユーザーがこれを変更することは勧めません。 以下のオプションがこれに該当します。

5.8 高度な設定

この他にも有益なオプションがありますが、正しく使うには知識が必要です。

5.9 apt の sources.list ファイルを管理

fink 0.21.0 より、 fink は apt がバイナリファイルをインストールする際に使う /opt/sw/etc/apt/sources.list ファイルを積極的に管理します。 デフォルトの sources.list ファイルは、以下の形式で、 Distribution と Trees が調整されています

# Local modifications should either go above this line, or at the end.
#
# Default APT sources configuration for Fink, written by the fink program

# Local package trees - packages built from source locally
# NOTE: this is automatically kept in sync with the Trees: line in
# /opt/sw/etc/fink.conf
# NOTE: run 'fink scanpackages' to update the corresponding Packages.gz files
deb file:/opt/sw/fink local main
deb file:/opt/sw/fink stable main crypto

# Official binary distribution: download location for packages
# from the latest release
deb http://us.dl.sourceforge.net/fink/direct_download 10.3/release main crypto

# Official binary distribution: download location for updated
# packages built between releases
deb http://us.dl.sourceforge.net/fink/direct_download 10.3/current main crypto

# Put local modifications to this file below this line, or at the top.

このデフォルトファイルにより、 apt-get はまずローカルインストール状況を見て コンパイル済みバイナリを探します。次に、公式のバイナリディストリビューションを見ます。 これをファイルの最初に持ってきたり (最初に検索される) 、 ファイルの最後に持ってきる (最後に検索される) などの変更が可能です。

Trees の行や Distribution を変えると、 fink はファイル中の "default" を新しい値に書き換えます。 変更がファイルの先頭か末尾であれば、 Fink は、ファイルの変更をそのままにします。

注記: fink 0.21.0 にアップグレードする前に /opt/sw/etc/apt/sources.list を変更した場合、 /opt/sw/etc/apt/sources.list.finkbak として保存されます。

6 コマンドライン fink ツールの使用方法

6.1 fink ツールの使用

fink ツールはソースディストリビューションを操作する一連のコマンドから成り立っています。 いずれも、最低限一つのパッケージ名、あるいは複数のパッケージ名を処理します。 パッケージ名だけを指定 (例 gimp) しても、バージョン番号付の完全な名前 (例 gimp-1.2.1 または gimp-1.2.1-3) でも動作します。 バージョン番号が指定されていない時は、 Fink は自動的に最新のバージョンとリビジョンを選択します。

以下は、 fink ツールのコマンド一覧です:

6.2 グローバルオプション

全ての fink コマンドに共通のオプションがあります。 これは、 fink --help を実行することで一覧が出ます:

(fink-0.26.0 時点で)

-h, --help - ヘルプテキストを表示します。

-q, --quiet - fink を若干静かにさせます。 反対は --verbosefink.conf 中の Verbose フラグを無視します。

-V, --version - バージョン情報を表示します。

-v, --verbose - fink をウルサくさせます。 反対は --quietfink.conf 中の Verbose フラグを無視します。

-y, --yes - 全ての質問に自動的に既定のオプションを適用します。

-K, --keep-root-dir - fink は、パッケージをビルド後に Buildpath 中の root-[name]-[version]-[revision] を削除せずに残します。 fink.conf 内の KeepRootDir フィールドに対応します。

-k, --keep-build-dir - fink は、パッケージをビルド後に Buildpath 中の [name]-[version]-[revision] を削除せずに残します。 fink.conf 内の KeepBuildDir フィールドに対応します。

-b, --use-binary-dist - 存在する場合、(時間とスペースを削減するために) バイナリディストリビュションからコンパイル済みパッケージをダウンロードします。 このモードは、fink に特定のバージョンをダウンロードするよう指示します。 バイナリが入手可能なバージョンを fink に選択させる訳ではありません。 fink.conf 内の UseBinaryDist フラグに対応します。

--no-use-binary-dist - バイナリディストリビュションからコンパイル済みパッケージを使用しません。 --use-binary-dist フラグと逆です。 fink.conf 内の UseBinaryDist: true がない限り既定のアクションです。

--build-as-nobody - root でないユーザーになり、unpack, patch, compile, and install を行います。このオプションでできたパッケージは機能しない可能性があります。 パッケージ開発およびデバッグ用途にのみご使用ください。

-m, --maintainer - (fink-0.25 以降) 以下に示すようにパッケージメンテナ用のアクションを行います: ビルド前に .info を validate、 ビルド後に .deb を validate; ある種のビルド時エラーを fatal error にする; (fink-0.26 以降) フィールドで指定されたテストスイートの実行。 これは、--tests--validateon にします。

--tests[=on|off|warn] (fink-0.26.0 以降) InfoTest を有効にし、 TestScript にて指定されたテストスイートを実行します (Fink パッケージかマニュアル を参照)。 このオプションに引数が与えられないかon の場合、 ビルド時のテストスイートの失敗は fatal error 扱いになります。 引数が warn であれば、失敗は warning として扱われます。

--validate[=on|off|warn] - ビルド時にパッケージを validate します。 このオプションに引数が与えられないか on の場合、 ビルド時の validate の失敗は fatal error 扱いになります。 引数が warn であれば、失敗は warning として扱われます。

-l, --log-output - それぞれのパッケージをビルド際のターミナル出力を保存します。 既定では、ファイルは /tmp/fink-build-log_[name]-[version]-[revision]_[date]-[time] に保存されますが、 --logfile でファイル名を指定することができます。

--no-log-output - --log-output フラグとは反対に、パッケージビルド時に出力を保存しません。 こちらが既定値です。

--logfile=filename - パッケージのビルドログを、既定ファイルの代わりに filename に保存します (--log-output を参照、このフラグも自動的に設定されます)。 特定のパッケージ情報を含めるためパーセント展開を使うこともできます。 パーセント展開の一覧はFink パッケージ化マニュアル を参照してください。 よく用いられるパーセント展開は:

-t, --trees=expr - expr にマッチするツリーのパッケージのみ対象にします。 expr の形式は、コンマ区切りのツリーリストです。 fink.conf にあるツリー名称と expr を比較します。 fink は、ここでマッチしたツリーのみを対象にします。 --trees オプションが指定されない場合、fink.conf にあるツリーを、その順序で使用します。 ツリー名称は、スラッシュ (/) を含むこともあります。 この場合、対象のツリーの名称と正確にマッチする必要があります。 あるいは、ツリーの最初に一致するパスのみになります。 例えば、--trees=unstable/mainunstable/main ツリーにマッチし、 --trees=unstable は unstable/main と unstable/crypto にマッチします。 expr で使うことのできる魔法のツリー名称は以下の通り:

現在のところ、この魔法のツリーの含まない(あるいは含めない)のは、install か remove のみ対応しています。

-T, --exclude-trees=expr expr にマッチしないパッケージのみ対象にします。 expr の形式は --trees と同じで、魔法のツリーの名称も同じです。 --trees--exclude-trees の双方にマッチする場合は、除かれますので、ご注意ください。

--trees と --exclude-trees の例:

ほとんどのオプションは名前から内容が推測できると思います(ここに Buildpath の定義があります)。 一回限りではなく、常に使用したいオプションは Fink 設定ファイル (fink.conf) で設定することができます。

6.3 install

install コマンドは、パッケージをインストールするのに使用します。 指定したパッケージをダウンロード、 configure 、ビルド、インストールを行ないます。 また、依存しているパッケージを確認をとった後で自動的にインストールします。 例:

fink install nedit

Reading package info...
Information about 131 packages read.
The following additional package will be installed:
 lesstif
Do you want to continue? [Y/n]

--use-binary-dist を使用することで時間を節約することができます。

install コマンドのエイリアス: update, enable, activate, use (ほとんどは歴史的な理由による).

6.4 remove

remove コマンドは、 'dpkg --remove' を呼び出してシステムからパッケージを削除します。 現在はまだ問題が残っていて、依存性は dpkg ツールに完全に任せています (通常は問題になりませんが)。

remove コマンドは実際のパッケージファイル (設定ファイルは除く) を削除するだけですが、 .deb 圧縮パッケージファイルはそのままにします。 これは、後で再インストールする際にコンパイルしなくても良いことを意味します。 ディスク容量が必要であれば、 /opt/sw/fink/dists ツリーから .deb ファイルを取り除いてもかまいません。

fink remove 時に、以下のフラグを使用することができます。

-h,--help             使用できるオプションを表示
-r,--recursive        当該パッケージに依存するパッケージを削除
                         (上述の問題を解決します)

エイリアス: disable, deactivate, unuse, delete.

6.5 purge

purge コマンドは、システムからパッケージを削除します。 remove コマンドとの違いは、こちらは設定ファイルも削除します。

6.6 update-all

このコマンドは、全てのインストール済パッケージを最新バージョンに更新します。 パッケージ一覧は必要ないので、入力するだけです:

fink update-all

--use-binary-dist option はここでも使用することができます。

6.7 list

このコマンドは、パッケージ一覧を作成し、インストール状況、最新バージョン、短い説明を表示します。 引数なしでこれを呼んだ場合、全てのパッケージが表示されます。 パッケージ名やシェルパターンを用いて、マッチするパッケージだけ表示することもできます。

最初の列はインストール状況を表し、その意味は以下の通り:

     未インストール
 i   最新バージョンがインストール済
(i)  インストール済だが最新バージョンではない
 p   インストールされたパッケージにより提供されたバーチャルパッケージ

バージョン列は、常にパッケージで知られている最新 (最高) のバージョンを表示します。 これは、インストールされているバージョンとは関係ありません。 入手可能な全てのバージョンを知りたい場合は、 dumpinfo を実行します。

fink list コマンドにはフラグがあります:

-h,--help
	  利用可能なオプションを表示。
-t,--tab
	  一覧をタブ区切り形式で出力。
	  出力をスクリプトで処理する時に有効。
-i,--installed
	  インストール済パッケージのみ表示。
-o,--outdated
	  古いパッケージのみ表示。
-u,--uptodate
	  最新のパッケージのみ表示。
-n,--notinstalled
	  未インストールパッケージのみ表示。
-s expr,--section=expr
	  正規表現 expr にマッチするセクションのパッケージのみ表示。
-m expr,--maintainer=expr
	  正規表現 expr にマッチするメンテナによるパッケージのみ表示
-w=xyz,--width=xyz.
	  出力形式の幅を設定する。
	  xyz は数値か auto 。
	  auto はターミナル幅に応じて設定される。
	  デフォルトは auto 。

例:

fink list                 - 全てのパッケージを表示。
fink list bash            - bash があるか、どのバージョンか表示。
fink list --tab --outdated | cut -f 2     
                          - 古いパッケージのみ表示。
fink list --section=kde   - kde セクションのパッケージのみ表示。
fink --trees=unstable list --maintainer=fink-devel
                          - unstable ツリー中の、メンテナ不在のパッケージを表示。
fink list "gnome*"         - 'gnome' から始まるパッケージのみ表示。

最後の例のクォーテーションは、シェルが解釈しないように必要です。

6.8 apropos

このコマンドはほとんど fink list> と同じです。 一番顕著な違いは、 fink apropos がパッケージの検索にパッケージ記述を使うことです。 次に顕著なのは、検索文字列が必須で、オプションではないことです。

fink apropos irc          - 名称か詳細に 'irc' が含まれるパッケージを表示。
fink apropos -s=kde irc   - 上と同様。ただし、 kde セクションに限定。

6.9 describe

このコマンドは、指定したパッケージの詳細を表示します。 現時点では詳細があるパッケージはまだ少ないので注意して下さい。

エイリアス: desc, description, info

6.10 plugins

fink で使用することのできるプラグインを一覧表示する。 現在のところ、告知メカニズムとソース tarball チェックサムアルゴリズムのみ。

6.11 fetch

指定したパッケージをダウンロードしますが、インストールはしません。 このコマンドは、以前ダウンロードしたかどうかに関わらず tarball をダウンロードします。

fink fetch コマンドには以下のフラグが使用できます:

-h,--help		使用できるオプションを表示します。
-i,--ignore-restrictive	"License: Restrictive" なパッケージは fetch しません。
                      	制限には、ミラーを許可しないという制限もありますので、
                      	ミラー時に役に立ちます。
-d,--dry-run		パッケージ用にダウンロードするファイルの情報を表示するだけで、
                    実際にはダウンロードしません。
-r,--recursive		fetch するパッケージの依存するパッケージも fetch します。

6.12 fetch-all

全てのパッケージソースファイルをダウンロードします。 fetch と同様、以前ダウンロードしたかどうかに関わらず tarball をダウンロードします。

fink fetch-all コマンドには以下のフラグが使用できます:

-h,--help
-i,--ignore-restrictive
-d,--dry-run

6.13 fetch-missing

ローカルに存在しない全てのパッケージソースファイルをダウンロードします。 このコマンドは、システム上に無いパッケージのみダウンロードします。

fink fetch-missing コマンドには以下のフラグが使用できます:

-h,--help
-i,--ignore-restrictive

6.14 build

パッケージをビルドしますが、インストールはしません。 ソース tarball は、なければダウンロードされます。 この結果、インストールできる .deb パッケージファイルを作成します。 すでに .deb ファイルがある場合は何もしません。 依存パッケージは、ビルドだけではなく、インストールされますので注意して下さい。

--use-binary-dist option はここでも使用することができます。

6.15 rebuild

パッケージをビルドします (build コマンドと同様に) が、すでにある .deb ファイルは無視し、上書きします。 パッケージがインストールされたら、新しい .deb ファイルは dpkg を用いてインストールされます。 パッケージの開発中にはとても役に立ちます。

6.16 reinstall

インストールと同様ですが、インストールされていても dpkg を通してインストールします。 これは、誤ってパッケージファイルを消したり、設定ファイルを変えてデフォルトに戻したい場合などにも使えます。

6.17 configure

fink を再設定します。 ミラーサイトの設定やプロキシの設定も行なうことができます。

fink-0.26.0 にて登場: 希望する場合、 unstable 釣り−を有効にします。

6.18 selfupdate

このコマンドは、自動的に Fink の新リリースにアップグレードします。 Fink のウェブサイトへ新しいバージョンがあるか確認し、 fink 自体を含めたコアパッケージを更新します。 各種リリースのアップグレードの他、このコマンドを初めて実行した際に Git または rsync を選択した場合、/opt/sw/fink/dists を、直接 Git または rsync でアップグレードすることもできます。 これを行なうと、全てのパッケージの最新版へアクセスできるようになります。

--use-binary-dist option を使用すると、バイナリディストリビューション中の一覧も更新されます。

6.19 selfupdate-rsync

このコマンドを使うことで、fink selfupdate 時にパッケージ一覧の更新に rsync を使用します。

Fink をソースからのビルドで更新する場合、こちらの方法を推奨します。

注記: rsync 更新は、使用中のツリーを更新するだけです (例えば、 unstable が fink.conf で設定されていない場合、unstable パッケージは更新されません)

6.20 index

パッケージキャッシュを再構築します。 通常は fink が更新の必要に応じて自動検出するので、手動で行なう必要はありません。

6.21 validate

このコマンドは、 .info と .deb ファイルについていくつかの評価を行ないます。 パッケージメンテナは、 submit する前にパッケージ記述と対応するパッケージに対して実行して下さい。

以下のフラグが使用できます:

-h,--help            - 使用できるオプションを表示
-p,--prefix          - 評価対象ファイルの Fink 基本パスのプリフィックス (%p) をシミュレートする
--pedantic, --no-pedantic
                     - 形式に関する警告の表示を制御します
                      --pedantic が規定値

エイリアス: check

6.22 scanpackages

debs の apt-get データベースを更新します。 既定では全てのツリーを更新しますが、引数を与えることでツリーを制限することもできます。

6.23 cleanup

古いファイルと一時ファイルを削除します。 これにより、ディスクスペースが大幅に使えるようになります。 以下のモードを指定することができます:

--debs               - 現在有効なツリー、あるいは既にインストールされているどのパッケージの
                       記述ファイル (.info) にもないバージョンのパッケージに対応する .deb
                       ファイル(コンパイル済みバイナリパッケージアーカイブ)を削除します。
--sources,--srcs     - 現在有効なツリー中にあるどのパッケージ記述ファイル (.info) にも使用され
               ていないファイルを削除します。
--buildlocks, --bl   - 腐った buildlock パッケージを削除します。
--dpkg-status        - dpkg "status" データベース以外からインストールされたパッケージを削除。
--obsolete-packages  - 全ての古いパッケージを削除するよう試みます。(fink-0.26.0 にて登場)
--all                - 全てのモード。 (fink-0.26.0 にて登場)

モードが指定されていない場合、--debs --sources が既定のオプションとなります。

これらに加え、以下のオプションも使うことができます:

-k,--keep-src        - 古いソースファイルを、削除するのではなく /opt/sw/src/old/ に移します。
-d,--dry-run         - 削除対象のファイルを一覧表示し、実際には削除しません。
-h,--help            - 使用可能なモードとオプションを表示します。

6.24 dumpinfo

注記: 0.21.0 以降の fink で有効。

fink がどのようにパッケージの .info ファイルを構文解析するかを表示します。 以下のオプション引数に応じて、各種フィールドとパーセント展開も表示されます。

-h, --help           - 利用可能なオプションを一覧表示します。
-a, --all            - パッケージ記述にある全てのフィールドを表示します。これは、
                       --field または --perfect フラグが与えらない場合の
                       既定モードとなります。
-f fieldname,        - 与えられたフィールドの値を、与えられた順序に従って表示します。
  --field=fieldname
-p key,              - 与えられたパーセント展開キーの値を、与えられた順序に従って表示します。
   --percent=key

6.25 show-deps

fink-0.23-6 および以降。

コンパイル時 (ビルド) と実行時 (インストール) の依存するパッケージを人間が読める一形式で表示する。


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